七転び八起き

同じ方法を取ることはあっても、同じものを作ることはまずない。(写真:ステムの首をなるべく出さずにハンドルを高めに設定し、ヘッドチューブを長く見せる加工の途中) 金属素材や自転車部品などは特別な場合を除いて流通品を使うが、市販には無い仕様のものしかつくらない。そのためのフレームビルダーである、また製作者としての体現(哲学、在り方;生き様、人柄)でもある。デザインを考えては試行錯誤の繰り返し。オーナーとの対面、会話から始まり、そこからあらゆる限りの使用想定を考え、図面を作り、さらに部品との整合性や使いやすさ、意向に沿ったものであるか確認する。(写真:ラグの内部と外部の整形)そして製品が価値ある内容の出来上がりであるか、その完成図を描くのがデザインすることである。(写真:チューブ接合部内部の施工前と後)つまりオーナーが潜在的に何を欲しているかを自転車というカタチで導き出すことである。

(写真:穴あけのズレと復元)ヒトはときに失敗をするもの、俗にいう想定外がある。どうしたらうまくいくか?とにかく考える。(写真:基準線の引き直し)原因を見つけて対策をすれば、できるはず。何もしなければ、それまで。廻り道かもしれないが、会得したら次回は困らない。とはいっても失敗のすすめ、ではない。(写真:加工中に起きた穴の位置ズレ)ある工程からの作業が進まない。やり方を変えても失敗の繰返し。そして失敗前への復元ばかりだけが上達し、先の見えない状態である。それでも歴史上(またはタイムライン上)に前例があるからこそ、できるのはわかっている。(写真:留め具に変わり、溶接で留めた。ズレようのない位置決め)根本にミスがないかを入念に確認と検証のため、復元のさらに以前に遡る。(写真:ひとりずつ慎重に位置決めをしながら穴あけ)「押してダメなら引いてみる」とは先人の言葉、徹底して原因を突き止めてやり直す。(写真:基準線と穴あけの後にラグを整形する方法を取った)失敗と復旧、この経験値の積み重ねもまた造詣につながる。熟練度ともいう。そして磨かれた技術の先にあるのが芸術である。と最近常々に感じる。

道のりの長さも行く末もわからない。それでも、行く。まずはいち工程終了して、やれやれ。さて次だ。

    というわけで、ふたたびやります Helavna Day

    ヘラブナデイってなにやるの?と、よくお問い合わせいただきますが、とくに「なに」をするわけではなく、アポ無しでふらり工房へいらしてください、という日です。

    きっと敷居が高いであろうハンドメイド自転車の工房、普段はやはり、予約制を取らせていただいております。

    店舗というより工場といった趣の工房、独り製作に打ち込むためであります。

    が、この2日間はオープンワークショップ!いきなりの訪問ウエルカム。

    現在製作中の自転車の紹介から、ハンドメイド自転車の工房ってどんなところ?といった好奇心を満たすひとときを提供します。

    いつもブログを読んでいただいている読者の皆様の言わば「オフ会」のような趣旨も。

    そしてブログでは書けないあんなことやこんなことなど。。。笑

    ほかにも、問い合わせするにもちょっと面倒なご相談もお気軽にどうぞ。

    おいしいお茶を淹れてお待ちしています。

    試乗車もあります。

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    前回のようす。

     

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    (Hocci)

    木製リムがやってきた。

    イタリアである。オートバイ、自転車、自動車はどれも海外からやってきた乗り物。一方で地域ごとに独自に発展してきたものだと思う。それでも共通するのは最終の駆動にはホイールが使われており古今東西、未だこの円を超えるものはない。チネリ(Cinelli)、ドゥカティ(Ducati)、(イタリア車はまだ)など海外の車両に乗っていて思ったのは、飛ばしても、流してもスペック表にはない感覚的な性能による楽しさ。国が変わればこだわりどころも違い、遡れば土地、思想、哲学、歴史そしてヒトの生き様に依るところではないかと思う。そんなコモ湖の工房からどんぶらこドンブラコと東京はブナ房に向けてと言いつつ、あっという間に流れ着いた1ペアの木製リム。上のロードバイクはフレームビルダーになる以前に同社の木製リムにクリスキング(Chrisking)のハブと組み合わせて日常からブルベまで乗っていた時期の写真。久しぶりの友人に再会した気持ち。今回のホイールサイズはフレーム製作のための特注650c。また最近ではクリンチャーにカーボン製の補強シムもオプション設定になった。さらにサイズやリムの色、専用ブレーキシューから補修塗料まで以前よりずっと充実した体制になった。ところで、こちらもまた発音だけは同じ、「ブナ」材。さてフレーム製作も追いつかねば。

    キザロ(Ghisallo)製木製リム取扱っております。ビンテージ、クラシックな車両向けにいかがですか?併せて修理、カスタム、レストアなどもご相談ください。お問い合わせ→コチラ

    紙一重

    切る、削る、磨く。どれも在る形を目指すための加工の工程です。しかし素材という形が完全体(完璧なもの)という立場であるときには、目的や意味のない漠然とした加工は、ただ素材を壊していることになります。それでも在る形に向かって素材が変化していくさまは面白い。ただし、やりすぎると素材そのものが無くなります。必要最小限の加工を慎重に、少しずつ進めて行きます。今回は特に予備が無い材料なので。いや、あるけど。フォーククラウン補強板(ヒゲ)で描いた曲線に倣い、ラグも揃えていきます。そうして小さな変化が全体をまとまりのある流れのものにします。(下写真左)切る、削る、磨くー刃物の幅と硬さが用途に応じて違うだけ、全て同じなのです。

    いよいよ明日

    こどもの日にふさわしい爽やかな青空(^^)

    明日のイベントの準備に、会場となる井の頭の場所#4(バショ_イノヨン)へ。


    絞りに絞った95枚の写真を壁に貼っていきます。

    こうしたイベントはヘラブナサイクルズでは初の試み。


    ドキドキ、ワクワクします(・∀・)

    明日、お天気も良さそう!

    お待ちしております♪♪

    おまけ:

    帰りに渋谷区ポニー公園へ。

    可愛いポニーさん真近で見れます触れます♪

    小学生以下なら乗れますよ♪


    (Hocci)

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    工具は作るという選択

    フレーム材料の継ぎ手であるラグ。そのまま使えることもある一方、内容に応じて整形もします。この作業をするには留める場所が必要です。フレームビルダーの間では定番の工具、ラグバイス(ラグホルダー)。写真のように内側から留めます。使用するラグの内径によって、種類もいろいろ。当工房では2種類だったものを在庫の材料で追加しました。今回はヘッドラグの太い側の径に合わせてこの道具を作ります。無垢材からウスを挽いてボルト穴も加工して、引き上げネジのストッパーを削り出す。ヘッドラグが入るチューブ側には固定の役目を果たすウスが動くためのクランプ部も設定して、出来上がりました。万力などに留めての作業性向上にパイプを長めにしました。

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    #これはなんでしょう?

    ダンボールに入った、砂。

    実はこれ、「硅砂」(ケイシャ:ケイ砂、珪砂とも書きます)

    そう、ガラスの原料となる砂。

    珪酸分(SiO2)に富む石英砂の総称だそう。

    それが、5kg。

    何故に硅砂がヘラブナサイクルズの工房に⁇

    答えは、そのうち。

    (久しぶりのHocci)

    イベントやります!

    5月6日(土) 

    井の頭公園近く 場所_#4

    みんな来てね!

    ブナの不養生

    普段の路上の土ホコリや雨または雨上がりの濡れた道からタイヤが巻き上げる、大小の水ハネから防ぐ泥よけ。
    しばらく乗っていると使用頻度や乗る地形により、フレームとつなぐために開けた取付穴が広がることがあります。手入れではどうしようもないこともありますが、この場合は修理が出来ます。使わなくなった余り物の泥よけを切り出します。整形して、ひとつずつリベットを手で打ち込んで小さな部材どうしを留めます。よく見れば、アクセントになって、遠目では溶け込む補習例です。こんな感じです!泥よけの新調のほかにもある、もうひとつの選択肢。フロントキャリア取付に伴う泥よけエクステ(延長)も出来ます。ここでは同じ型がなかったので、叩き出しで模様の継ぎ目をボカしながら繋ぎました。ビンテージや生産終了品にもご活躍ください。あと併せて持参品のリフレクターなどもビシッと取付いたします。

    アディ○スの標語みたいですが、Every thing is possible! 

    修理/カスタム/製作などのお問合せ→コチラ

    押してダメなら、

    引いてみる。の発想です。留め具を作り、以前に作ったベンダー駒を固定しました。キャリアを作る方法でパイプを曲げようとしますが、肉厚もあってテコの原理を使っても曲がりません。曲がっても、ちょっと。冷感(そのまま)で曲げられないなら、熱間で、慎重に火であぶります…無理な力がかかりパイプがつぶれてしまいました…。やはり砂を詰めて、加工時だけ無垢にします。昔のフランスの自転車製作者で元航空技術関係者、ルネ・エルス(Rene Herse)のシートチューブで有名な加工方法です。下準備に木片を加工して栓を作りました。鉄工旋盤本来ではない使い方ですが。何を作っているかは後ほど。

    GW、イベントやります。

    もうすぐゴールデンウィークですね。

    風薫る五月。一年のうちで最も気持ちのよい季節。

    皆さんはもうご予定はお決まりですか?

    今年のGW、ヘラブナサイクルズは東京の西へ。

    井の頭公園からすぐの、場所#4 [バショ_イノヨン]

    こちらの場所で、今回は「ヘラブナサイクルズ 写真展」を開催します。

    helavna

    え?! フレームビルダーなのに写真展??

    と、思われる方もいらっしゃると思いますが。

    実は多くの自転車好きに共通するキーワードがカメラ、写真。

    ビルダー絹川も例外なく写真好き。

    これまで自転車の街として知られるポートランドやフローニンゲン(オランダ)で撮りためた写真をお披露目しつつ、オープンなキッチンもある場所 #4 [バショ_イノヨン]で日頃絹川が作って食べてる軽食なども食していただきながら自転車談義、カメラ談義、ポートランド談義etc…など楽しんでいただこうという主旨です。

    ゴールデンウィークの終盤、井の頭公園をお散歩がてら、場所 #4 にぜひお立ち寄りください。

    『ヘラブナサイクルズ 写真展』

    2017年5月6日(土)11:30〜19:00

    場所 #4  バショ_イノヨン

    東京都三鷹市井の頭 4-9-12 1F

    (Hocci)

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    マチガイ探し⁉︎パーフェクトレプリカ‼︎

    コンポのカスタム/アップグレードをしたら、手持ちのキャリアがつけられなくなったので、依頼を受けました。
    原盤(右)に忠実なレプリカ(左)もいいけど、せっかくの機会なので、もう少し自分好みにしたい、となりました。使用しているカバンにもピッタリ合うように取付位置の微調整をしたり、シンプルさを求めて一部は簡略し、強度のために補強を少し、という具合に。今回も使用されるブレーキはポール(PAUL)製。オーナーいわく、キャリアの天板が水平になるにはやっぱりオーダーキャリアとのこと。ありがたいお言葉です。ヘラブナサイクルズではキャリア製作とあわせて取付に必要なカスタムネジや小物などもセットで作っております。検品を終えたら、次はメッキ依頼に出荷です。

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    フリーマーケットを見てきた、など

    前日に偶然にも開催を知ったイベントは、工房から離れた会場の京王閣。久しくしていなかった車両整備には良い機会。そして前夜におおむね済ませたものの、天気の都合で、慣れない電車を乗り継いで移動となった。入場ゲートをくぐった先の建物を曲がったところにある会場はこじんまりと思ったら多くの出展者とベテラン勢で賑わっていた。特に欲しいものはなくても(気に行ったものがあれば)、このようにクラシック部品や車両現物を見たりできるのは貴重な機会でした。

    またそんなクラシック部品であなただけのロマンをカタチにできるのが、ヘラブナサイクルズ。写真は製作中のチネリ(Cinelli)フォーククラウン(ヴィンテージ)に補強板を溶接で鉄付けにより一体化して、さらに象嵌仕上げしたもの。そう、先ほどの「あなただけのロマン」とはオリジナルや時代考証のほかに新たな選択肢もあるということです。

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    ヘラブナ定点観測

    今日は何をしているの?フォークが何やら包まれてまま、サンドブラストをして、万力のある場所へ戻ってきました。すると何やらエアツールを持っています。今度はベルトサンダー。紙ヤスリの高速版です。室内はコンクリートで、反響音がすごい、耳栓は必須です。防御はゴーグルより広い視界のスクリーンを使っています。それで工具が届かない細かいところはやっぱりヤスリ。紙ヤスリも併用します。作業とブログ用の自撮りの同時進行、黙々としています…それにしても、いつまでスクリーンをしているのでしょうか?今回のフレーム・フォークはロー仕上げ、火の跡をなるべく生かして進行中。あれも、これもやらねば。

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    組立、準備、製作など

    モンスターキャリアといっても意外にも細かな作業もありました。リサイクルの板から削り出したり、旋盤でも挽物を作ったりして、モンスターの付属品はスマートフォンよりも小さかったんです。削り出したらポリッシュして、ランプホルダーになり、フロントランプのサブホルダーこと回り留めになりました。本体がこんな形状なものですから。そしてこのフロントバンパー、写真の中央をよく見ると、台座があります。サイドキャリアも後から追加出来るよう、拡張前提で製作されていたのです。モンスターキャリアの拡張…スーパーモンスターでしょうか?

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