作成者: Helavna Cycles (ヘラブナサイクルズ)
フレームセットと完成車、どちらが買い?〜工房で製作から組立まで、一貫生産のメリット

ヘラブナサイクルズでのオーダー方法にはフレームセットまたは完成車の二通りがあります。
・フレームセット
自分またはプロショップなど専門店で組んでもらうためのベース車両(ショップへ要確認)。ある程度の知識や経験、それから専用工具が必要になります。また*パーツ持参でのフレームオーダーも可能です。
・完成車オーナーとビルダーが話し合いながら(ビスポーク Bespoke)形式でフレームセットよりもディテールまで設定できます。
*パーツ持参は別途手数料がかかることがあります
当工房ではパーツインストールの際に必要に応じて小物を作ります。そうして微調整をしながら取付けて行きます。
今回はカンチブレーキ用の肉薄段付きスペーサー/ワッシャーの削出し。
全てはパーツと車両を一体にするための作業です。
製作から組立、一貫生産のメリット。の紹介でした。
オレゴン州ポートランド仕様のHelavna
お客様からメールやSNSでお便りをいただくと嬉しいものです。
今回は、オレゴン州ポートランドで美味しいタイ料理レストランを営むアールさん。全米で評判です。
そんな彼が普段使いの自転車、エブリデイバイク/ロードとして気に入って乗っているのもまた、Helavna。リピートでご注文頂いた一台です。
先日、オーナーさんからいただいた写真です。ワイドタイヤ x マビックの完組み。ロードバイク定番ホイールにパナソニックのグラベルキングという組み合わせで、速そうなグラベルロードに足廻りを仕立てたオーナーのセンスはさすがです!
ヘラブナのフレームだからできること:700 x 28c+泥除け、またはタイヤのみで約33c対応にできているからです。(その他のサイズ対応はオプションになります)
それから普段使いに便利なキックスタンド。よく見るとどこか見た目がシンプル…?
そうです、こちらはフレームオプションによる台座直付けでキックスタンド付属のベースプレートが不要になるので、下側スタンド部分だけの取付でいいんです。
オーダーだからできること、海外オーナーの自転車紹介でした。
ちなみに週末や休日には、家族みんなで楽しくサイクリングに出かけているそうです!
海の向こうも自転車を通じて人と人が繋がれるって、いいものですね。
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ちなみにここに至るまではこちら。
それから料理も多様なポートランドへ旅行の際には、ぜひ彼のお店も行き先に!レストランのリンクはプロフィール@earlpdxよりどうぞ!
(*Inquiry from overseas please E-MAIL , form starts with your : Name, E-mail address, ownwebsite and message. Each form must be filled out except ownwebsite to send. Thank you)
Helavna on TV !
サイクルモード終えて〜これから
3日間が終わりました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
来場者者数、約27,000人の規模はこれまで毎年参加してきたハンドメイドバイシクル展とはまた違う雰囲気で圧倒されました。
というわけで、
アポなし工房来訪オッケーな2日間☆
サイクルモードでは試乗が出来なかったのですが、ヘラブナデイでは試乗車があります。
抜群の乗り心地を誇るヘラブナサイクルズの自転車はやはり乗っていただくのが一番。
お待ちしております。
メディアに出ることの少ないヘラブナ、どんな形で放送されるのでしょう…?詳細わかり次第また告知します。お楽しみに!
(Hocci)
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サイクルモードに出展します
お久しぶりの投稿です。
11月3日(金祝)から5日(日)まで、3連休の3日間、幕張メッセで開催されるサイクルモードインターナショナルに出展します。
国内のスポーツ自転車の展示会では最大級、国内外大手のメーカーからヘラブナサイクルズのようなハンドメイドメーカーまで約160社が出展。
こんなにビッグな展示会でヘラブナサイクルズは小さなスパークを飛ばします☆
出品するのは最新の2台。
ですがまったく性格の異なる2台です。
1台はヴィンテージのコロンバスチューブを使ったクラシックな1台。
オーナーの自転車に対する思い入れにとことんまでお応えした逸品。
もう1台は最新のコロンバスチューブを使ったイマドキの1台。(現在塗装中につき写真はありません)
まったく異なる2台がヘラブナサイクルズから生まれます。
折しも明日は衆院選挙の投票日。
世の中が、潮目がちょっと変わりそうな、転換期にあるような空気感。
ロゴも新しくなりました。
ハンドメイドバイシクルコーナーの一角(ブース#3-70F)でお待ちしております。
このブログではお伝えしきれない、濃い2台です。ぜひ見にお越しください。
ステムキャップを作る
ステムがある程度できたらところで熱冷ましをしている間にキャップを作ります。ヘラブナのオリジナルパーツは製作中にインスピレーションやひらめきによってスペシャルモデルではアップデートがされます。またはサプライズともいいます。今回のステムキャップはオーナーの希望により、オーダーフレームのデザインの延長をステムにも反映したいということで真鍮キャップの予定、そこでひとひねり。まずはその1を削ります。
そしてキャップその2。ネジ留めと圧入をひとつのパーツ組み合わせた技術を使います。その絶妙なフィッティングのために慎重に削り出して行きます。工作精度を必要とする工具づくりにも使う技です。
ふたつを合わせたら、出来上がり寸法にするために切り離します。作業の要(かなめ)、切るのは最後。バームクーヘンもあの層を焼き上げるには大きく作ってから最後に切っていますよね…。
続いてネジを切ります。旋盤という工作機械は対象物を円柱(錐)方向に加工するほかあらゆる寸法ネジができます。
表面のバリ取りをします。
できあがり…?!いえいえ、完了したのは内側のネジ。ステム本体を仕上げてから、その寸法に合わせてキャップ外側を仕上げて最後に切り離します。切るのは最後。
既製品や通常オーダーにない誂え(あつらえ)品の作り方の紹介でした。
お問合せ先はこちらより。→メール
ハンドメイドステムの準備
私どもにおいて製作とはアイデアからデザイン、加工方法まで全て工程を含めたことを指します。写真は断面のカットサンプル、下段は全体図の参考(メーカー品)。右の工具はネジを切るためのタップ、ステムキャップを作る時に利用します。同じネジ径でも一定距離でピッチと呼ばれる山数の間隔が違います。今回、上段にある細目を選択します。下段の並目より一般的に緩みにくいとの理由です。
ネジピッチ-見えないところのマイナーチェンジを行う前に今回使用する材料でフィッティング検査をしております。明るい材料は真鍮、銅の仲間です。こちらも同じ山数に揃えて加工します。通常は加工のしやすさ、耐久性などの理由からアルミを使います。
ステム縦パイプの内側がわずかに段付きなるように調整して、先ほどの(ネズミ色)鉄のパーツが留まるようにします。パーツ同士は後に溶接されますが、段付きはストッパーの役目を果たし、また一連の部品はステム全体の肉厚と重量による補強も兼ねています、念のため。
ステムの作り方もいろいろです。
ヘラブナさんぽ (千住編)
ビッグプロジェクトがようやくひと段落(ほっ)
日頃の運動不足を解消すべく、ビルダー絹川愛車に跨り東京の東(正確には北)へ。
ふと引き寄せられたこの看板は、松尾芭蕉が六百里の旅の始まりの句を詠んだといわれている場所(矢立初めの地)千住大橋公園内にありました。
千じゆと云所にて船をあがれば前途三千里のおもひ胸にふさがりて幻のちまたに別離の泪をそゝく
行春や鳥啼 魚の目は泪
ちなみに「鳥啼魚」(とりなきうお)はさかなの名前ではないそうな。
ここでは特に深くは掘り下げませんが。
ビルダー絹川は意外と釣りが好き?
ヘラブナ 鯛を釣る日も近い??
さ、明日からまた頑張りましょう。
(Hocci)
お問い合わせはこちら←から
Helavna Secret Night Picnic やりました。
仕込み中・・・
Helavna Cycles
Secret
Night
Picnic…!
ビルダー絹川が最近ハマっているのが
実は、クッキーづくり♡
お天気もまずまずの予報。
まだ空きありますよ。
ご参加お待ちしいます!
7月7日(金)
19:00 ヘラブナサイクルズ スタート
(だいたい2時間くらいで終了)
自転車でお越しください。貸し自転車もあります。ご相談ください。
*参加ご希望の方は事前にご連絡ください → メール
(Hocci)
《イベントやります》Helavna Cycles Secret Night Picnic
七夕の夜、ヘラブナサイクルズがとっておきの場所へお連れします。(シークレットなのでこれ以上は言えません)
7月7日(金)
19:00 ヘラブナサイクルズ スタート
*自転車でお越しください。
レンタサイクルも可(先着2名)要相談
*参加費:500円(コーヒー、おやつ代)
*参加ご希望の方は事前にご連絡ください。
*雨天中止
*定員5名
大事なのは、引き際?
ひとつずつの準備を経て、いよいよ部材同士をつないで行きます。 前三角を作ったら、先日削り出したシートピン台座とフレーム側との溶接です。
ただしフレームラグは鉄板から加工された昔のプレスラグのため、個体により、フィッティング調整が必要になります。
そして内装工作の続きをします。内装加工は数カ所行うことで完了します。ここではフロント変速の後半です。
写真は前半のダウンチューブ側です。今回の変速機は昔のカンパニョーロ(Campagnolo 50th)。よく観察すると、上アームの中心からワイヤー留め部が円軌道を描いて動くのが見えてきます。
するとBBシェルに元からついたミゾは…微妙にキツい、角度が良くない。
こちらは良い感じでワイヤーが引ける、のは見えますか?実はこの角度で引くためにカンパニョーロでこんなフレーム小物がありました。さすがです。
ご興味のあるかた、それなりに在庫ありますので補修やカスタム、お問い合わせください。
さておき、今回は内装。先ほどの2点と照らすとなるべく左に沿わせたほうがいいようです。この角度で行きます。
ただの穴あけとスムーズに機能するのは別の話なので、慎重に進めます。仮付けしては、ワイヤーを通して確認、部品の微調整をします。
組付け後に作動テスト。滑らかな引きです。
BBシャフトの組み付けにも干渉せず、です。きっとご満足いただけるでしょう。まだまだ続きます、焦るな急げ(?)です。
実際の部品を組み付けての動作確認と調整を繰り返しながら作る、ヘラブナクォリティでした。
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外来種と在来種…?
通常のブレーキワイヤーはフレームのトップチューブ外側の上端や下側などクランク(ペダル)側から車両を見たときに目立たない場所やペダリングに干渉しない場所に設定されてます。今回は下の写真のようにトップチューブに内装します。見た目がシンプルになり、高級感、カスタムの定番の一つとも言える特殊工作です。
使い勝手が通常のものと変わらないように、内装に使うパイプを少しずつ曲げてみたり、ブレーキワイヤーを実際に通して動作確認を繰り返しながら加工をします。
細長い穴を開けて、パイプを通したら溶接、補強板でフタをします。
その後、ブレーキアウター(被覆)がパイプ内の入口で留まるようにします。
内部はこんな具合です。前方のヘッドチューブ側は上から入り、
シート(後端)側はリアブレーキの軌道に向かって曲げてあります。
話は前後しますが、以前からある(在来種?)ものは細く、最近のものは一回り以上の大きい印象です。
下が今回使用のもの、加工はシビアですが、今回はこれを使用します。上が最近流通しているもので、作業性に優れ、デザインも近代的です。車両の雰囲気や好みでどちらも選べます。
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